小説の写経って意味あるの?

画像が表示できませんでした 雑記

一時期、写経ブームがありましたよね。

 

ほらあの、般若心経を細筆でにょにょにょっとする奴。

 

学ぶがもともと”まねぶ”→“まね”に変化したように、なんの道においてもまず先駆者の模倣から入ることは上達の基本です。

 

ですので今回は、私が痺れに痺れまくったハーメルンの短編小説。リストラリ様作の『課金戦士ももたろう』を写経してわかったことを事実陳列罪していきたいと思います。

課金戦士ももたろう - 課金戦士ももたろう - ハーメルン
桃太郎が愉快な仲間達と鬼退治に行く話(ギリギリ嘘じゃないライン)


今回参考にさせていただいた作品

 

文体の違いがよくわかる

 

写経をすると一語一句に目を通すので、自分との文章の違いがはっきりとわかります。

 

まずは漢字が詰め込まれていない点。

 

簡単な漢字にできそうな言葉も意図せずに変換していない工夫が見られました。

 

また、一文の内容が長い傾向にあり、簡単な漢字起こしをしないことと一文が長い特徴が合わさり、リズムに勢いがある文章に仕上がっています。

そして誤字が少ない。

これも漢字を減らすことの恩恵でしょう。

自分の文章と比べ、話を区切る位置が遅い印象を受けました。

 

なんとなくでスルーしていた要素が見えてくる

 

自分の手で写経する以上、漢字を知っていないと入力できません。

そんな、なんとなく読みしていた漢字を調べ打ち込むことで、自分はあまりに大雑把に読んでいたのだと反省することができました。

反省の点ではもう一つ。

それは、知らないネタをスルーしていた点です。

小説を読む手を止め調べるというのは、インターネットがある現代においても一種の壁のようなものが存在します。

好奇心が湧き上がらない限り、気にも留めなかった文章を深掘りして楽しむのは、写経する機会にうってつけです。

 

たとえば・・・

 

iTunesカードで課金する理由をスルー。課金バレ防止

 

いきなり千川ちひろなるものが出てきて首をかしげていたが、蛍光グリーンの事務服を着たおっさんを勝手に想像していたことに気がついて、さらに記事を詳しく読み込んでネタの背後を理解した。

 

スタミナドリンク=アイドルマスター

金リンゴ=FGO

エリクシール=グラブル

 

今みれば相当な課金魔であること窺える文章だが、初めて見たときは一つの課金ゲーの話だと早とちり。

 

これが課金戦士とニワカの差かと愕然。

 

iTunesカードで課金する理由をスルー。

課金バレ防止。

 

と、4,469字の短編にしてここまで見逃す。

 

でも、面白い。

 

ニワカでもとんでもなく楽しめたのだから、課金ネタを知っている人が見ればドストライク間違いなし。

 

やはり小説の究極形態はネタを知っていても知らなくても楽しめる、そんな小説のことを言うのだろう。

 

作者の苦労を体感できる・・・ごく一部だけど

 

作者の苦労。

 

というか、これは単に私が怠け者なだけかもしれませんが、今回の写経に二日ほどしばらく開けてかかってしまいました。

 

短編とはいえ4,469字をただ書き写すだけなのに、です。

 

しかも、誤字脱字が全くありませんでした。

 

いえ薄々は気づいていたことことなのですが、こうしていざ目の前に事実を突きつけられると驚愕します。

 

小説を書いたことがある人なら共感していただけるのが、特に素人小説において誤字脱字、連続文字や抜け字は当たり前という事実です。

 

プロの作家さんでも、出版前に校閲さん方の厳しいチェックを乗り越えて世に出されるのです。

 

それだけ自分で書いた文章の粗を見つけるのは、例え短編だろうとたやすくはありません。

 

人に見てもらったり、それがダメならデバイスを変えてみたり、紙に起こしたり、音声にして耳でチェックしたりと相当に気を張るところだと思います。

 

もちろん間違えはないほうが内容に集中できるのでしないし越したことはありませんが、その効果の割に気力体力ともに削がれるんですよね。

 

完璧を目指せば目指すほど苦しくなる。

 

だから最初こそ誤字脱字を気にするものの、完璧にすることに囚われ始めると一向に投稿できないといった状態になるので、不完全な作品を投稿する諦めを身につけるんです。

 

その点この小説は、完璧にふさわしい相当数のチェックを費やしたことがうかがえるのです。

 

そしてなによりも、課金に桃太郎の筋書きをくっつけるアイデア。

 

違和感を極限まで省いた文脈と洗練された文章。

 

芸術的とさえ感じてしまうレイアウト。

 

本当に読む人間のことを考えに考え抜いた作品。

 

一体どれほどの労力がこの作品に注がれているのか想像できない。

 

それほどまでに魂が注ぎ込まれた力作。

 

だからここまで人を惹きつけるのだろうと信じてやまないのです。

 

まとめ

 

写経をすることによって、素晴らしい作品の違いをより冷静に見つめることができ、作者の思考をなぞることで見えてこなっか視点や苦労を体感することが出来る。

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