全てが無駄だと気付く時

When you realize that everything is useless web小説

 

ハーメルンが好きだ。

 

金の匂いがしないというのか、書籍化の実績がない二次創作主体のサイトだからだろうか、とにかく私はハーメルンが好きだ。

 

なろうとハーメルンしか触ったことがない人間なので、かなり偏った意見になってしまっているだろうが、それでも私はハーメルンが好きなんだ。

 

素晴らしい作品を見て昂った心を静めるために、私にもできないかとキーボードを叩いてしまうくらいにハーメルンのことが大好きだ。

 

だけどある日気が付いてしまう。

 

自分がやっていること、ハーメルンで小説を書くという行為が、全くの無意味だってことに。

 

持続性がない。

 

ハーメルンで書いたとしても、何か将来につながるようなことはない。

 

書籍化の夢もなければ、コンクールの類もない。

 

ハーメルンが面白いのは、見る人を楽しませたいという純粋な心が作品に反映されているからだ。

 

これに意義を唱える人はいないだろう。

 

でもある時、ふと眠りから目覚めてしまう。

 

この先には何にもない、真っ暗闇なんだって。

 

そのきっかけは心ない評価の嵐であったり、催促を求める読み手の声であったり、どうせ投稿されると無関心な沈黙であったり。

 

そうだ。

 

みんなハーメルンに惹かれて、ハーメルンに楽しい時間をもらって、素晴らしい作品に巡り会えたから書きはじめたんだ。

 

でも、帰ってこいと呼ぶ声は、自分の人生が他人に支配されているような、そんな暗い感情を呼び起こされる。

 

初めはみんな楽しんで投稿していた。

 

でもいつからかハーメルンが嫌いになる。

 

自分の作品が、次の自分を作り出すんじゃないかと思い至るから。

 

モノカキの失踪は、もしくは一種の警告なのかも知れない。

 

純粋な気持ちで楽しんでいた、あの時の自分をそのままに留めたいとする気持ちが溢れてしまって、こんなはずじゃなかったと画面越しに後悔に顔を歪ませているのかも知れない。

 

必死に書き上げた作品が、いつからかその全てが無駄だと気が付いてしまう。

 

こんな気持ちにさせるハーメルンが嫌いになる。

 

いつしかハーメルンが大嫌いになる。

 

作品は勝手に生えてくるものではない。

 

みんながみんな、純粋な心で作品を作り上げている。

 

ハーメルンに投稿しることが全くの無意味だってことを証明することは、読み手には難しいかも知れない。

 

だけどこれだけは言えます、そっとしておいてあげてください。

 

気持ちの整理がつくまで、モノカキを追い詰めるようなことはしないであげてください。

 

焦るのはわかります。大好きな作品が、このまま途切れてしまうのは後味が悪いものです。

 

けど、作品を書いているのは機械じゃありません。人間なんです。

 

ハーメルンで純粋な心を育んだ元読み手なんです。

 

そっとしておいてあげてください。

 

つらいのはモノカキも一緒なんです。

 

モノカキを尊重してあげてください。

 

これ以上、小説を嫌いにさせないで。

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