人を惹きつけるものには独創性があります。
ここでしか買えない物、この人しか作り出せないものは、一つの産業として成り立つほど強力な武器です。
今回は、モノカキとして確立しておきたい、アナタだけの武器の見つけ方を考えていこうと思います。
何も積み上げていない人間はいない
以前の私は何も成し遂げたことのない、空っぽの人間だと長らく考えてきました。
今でこそ文章を細々書いていますが、当時は本当に何の面白味のない無個性人間なのだと深く深く絶望していました。
けれども偶然にも親に引っ張り出された作文によって、初めて自分の強みを認識できたのです。
人は他人のできることにばかり気を取られやすく、自分ができることは低く評価を下す傾向があります。
これは仕方のないことで、幼い子供に取っては自分こそが世界の平均であり、大人になるにつれて外の世界と自分を比べる過程で、得意がない凡人あるいは平均以下の人間だと自分を卑下して悲しくなってしまう。
何も積み上げてこなかった人間などいません、むしろアナタ自身が自分を押し込めていることにまず気がつく必要があるのです。
隠された武器を見つけるには、一歩引いた視線が大事
結論から言えば、アナタ自身が自分の強みを見つけることはかなり難しいでしょう。
理由は前記したように、自分が出来ることは過小評価してしまうきらいがあり、私も人に指摘されるまで、文章が得意だなんて思いもしなかったのですから。
そんな中で、隠れた武器を見つける方法が大きく分けて二つ考えることができます。
一つ目の方法は割と簡単な方で、誰か他の人にアナタの光っている部分を教えてもらうこと。
二つ目は、自分ができることを客観的な評価が下される場で片っ端から試す方法、この方法は時間を食います。
しかし、迷走した分の経験値はちゃんとたまるので、そんなに気に病むことはありません。
できれば両方に取り組んでみてください。
武器は磨かないと光らない
アナタの武器を見つけた時のために、これだけは覚えておいて欲しいことがあります。
初めは武器の研鑽に全力を注いでください。
その過程で、アナタに足りないものが見えてくるかもしれませんが、欠点を急いで治す必要は全くないと断言しておきます。
だって楽しくないから。
いやいやだって、欠点を克服するアナタを想像してみてください。
あれこれ試行錯誤しながら、やっとの思いで乗り越えた壁。
でも、周囲を見渡せばアナタよりもっと立派な武器を持ったライバルが。
自分がやっとスタートラインに立ったばかりなのだと自覚して、ガックシとうなだれ小説がちょっと嫌になる。
・・・・ね?苦労に見合った対価が少ないんです。
それだったらアナタの得意とする武器を磨いて、周囲のライバルよりもっともっと光り輝く方が楽しいし、何よりも成長を実感し易いはずです。
小説の腕を磨きたい時、取り組むべきはまず自分の武器から。よく覚えておいてください。
まとめ
人は無意識の内に自己評価のストッパーをかけてしまっている。
ストッパーの力は強力だが、客観的な視点を通すことで正当な評価を得られやすくなる。
小説の腕を上げたいと思ったら、真っ先に自分の武器を磨こう。
武器を掲げる準備はいいか?
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