始めは誰でも初心者。小説を書く上で忘れがちな心構え。

人は何かを受け取ると、何かしらの形で相手に還元したいと心理が働く。


このことを返報性の原理といいます。胸を空くような素晴らしい小説を見た後、心揺さぶられるような素晴らしい作品を見た後、あなたはこの昂る気持ちを何かにしてぶつけたい、そんな気持ちになったことがあるはずです。


そんな気持ちを形にしたいと思い始めた小説投稿。


あなたは困惑したはずです。『なんで思い通りにならないの?』、と。


これはいってしまうと怒られてしまいそうですが。


当初、私はハーメルンのランキングに乗る作品のほとんどが気にくわないです。


なぜなら自分でも書けそうだから。


小説を書き始めたキッカケも、前記した素晴らしい作品に感化されてといった前向きなモノではなく、むしろその逆、こんなチヤホヤされてるこんな作品なんて俺でも書けるけど?といった後ろ向きな感情が混じっていたことは否定できません。


といっても、ほとんどの人間がこんな作品俺でも生み出せるというだけいって人生を終えます。


が、あなたはそんなその他大勢の中から現れたモノカキの卵。


理由はどうあれ、作品を発表して人に読んでもらいたいと思う心は尊いものです。


私はそんなあなたが失意のまま去っていくのをみたくない。私が小説を書いて感じた三つの心構えをご紹介します。


心構えその一、自分は小説を全く書けないことを自覚しよう。


誰だって始めは初心者。


句読点の打つタイミング、丸を打つ場所、漢字はこれであっているのか、表現に間違えはないか、誤字はないか、矛盾はないか、読む人に負担はかからないか、この先の展開はどうするのか、そして・・・・どう終わらせるのか等々等々。


始めて小説を書こうとする人は、その難しさに気づくわけです。そうやって始めて小説を書いている人がいかに苦労して文章を紡ぐでいるのかを理解していきます。


心構えその二、感想と評価はもらえないものと考えよう。


どんなに有名な作者の方でも、はじめからちやほやされていたわけではありません。


物事にはタイムラグがあり、自分のした行いの結果は、しばらく時間が経たないと出てきません。


なので、最低でも十話連載小説を書いて、あまりにも反応がないのなら削除してしまうのも手です。


心構えその三、自分のペースで書く。


相手と比べたりしない。特にランキング制度やポイント制度がある弊害が、自分とサイトトップクラスの作品を見比べて苦しむことです。


自分もよく陥りやすい罠なのですが、自分の軸を他人の軸に設定してしまうと、高確率で挫折します。


挫折するそのこと自体は何らおかしいことではありませんが。


本当に小説のことが好きだったら、懲りずにもう一度キーボードを叩き出すので、あんまり深く考えなくてもいいかもしれませんね。


以上、初心者の心構えその三つをご紹介しました。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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