やぁ、こんにちは。すぐわかる将棋だよ
今回は、強さの秘訣は効率厨?そんな将棋における筋の良さについてお話しするね
強い人の将棋を参考にしていると、”筋がいい”という言葉を使っているのを見たことはないかな?
一本筋、だとか。これは筋、だとか。筋の攻め、だとか。けれど、それがどういうものなのかはハッキリと言葉にはしてくれなくて、置いてけぼりにされちゃうよね
強い人たちの暗黙の了解がそこにあるみたいで、なんだかちょっとカッコイイ。そんな”筋が良い”を身につけられれば、一気に強くなれそうだ
それじゃあ、強い人たちが口を揃えていう”筋がいい”って、一体どういうモノなのかな?
そんな時は、この言葉を思い出して?
スバリ!筋が良いとは「駒効率のこと」だよ
どうして駒効率なの?
損をしない
理由は大きく分けて三つ
一つ目は、「損をしない」だよ
駒効率を考える上でまず考えないといけないことが、”損をしない”ことだよ
駒損・手損・攻め損。この三つは、序盤で駒効率を落としてしまう代表的な手だ
駒を損すると自分の駒が減る上に、相手に利用されてしまうから明確な損!手損はすぐにどうこうなるわけではないけれど、手損手損を積み重ねていくと、相手に攻めやすい形・守りやすい形を作られて結果的に損してしまうよ。攻め損は成果らしい成果の見込めない攻め筋のことで、場合によっては相手の攻めを呼び込んでしまう大損な手になってしまうことも
“得”を目指すことは、確かに後々戦いやすくしてくれる大事なモノだ。けれど、”得をしよう”と動いているその瞬間は、駒がそっぽに行きがち
細かいことだけど、序盤戦はまず”損をしない”ことを中心に考えていくことで、駒効率の高い”筋のいい手”を繰り出しやすくなるんだよ
場合によっては、損をしない形のまま相手が動くのを待つ”手待ち”という作戦も駆使して、駒の効率を追い求めてみてね
役割
二つ目は、「役割」だよ
筋がいい手に共通することとして、”役割”というのが挙げられるよ
そんな役割には、大きく分けて二つ。”攻める役割”と”守る役割”だ
このどちらかの役目を与える手、または伸ばす手というのは、筋がいい手になりやすいよ
将棋は、同数の同じ種類の駒がぶつかる完全情報公開ゲーム。それじゃあどこで差がつくのかと言えば、それはどちらがより役割を与えられるかで差が出るんだ
だからこそ、将棋を指す時は”攻める役割”と”守る役割”の二つを意識しながら指し手を考えていこう
駒をフル活用する感覚が身につけば、今よりもっと戦いやすくなるはずだよ
選択肢を増やす
三つ目は、「選択肢を増やす」だよ
筋がいい手には、”攻める役割”と”守る役割”に分けられるのはもう話したね
そんな二つの役割をもっとレベルアップさせてくれるのが、この”選択肢を増やす”という考え方だよ
持ち駒や質駒の価値が高いのは、いつでも好きなタイミングで盤上に駒を打ち込める選択肢が増えるからなんだ
ただ攻めるにしても、ただ守るにしても。なるべく多くの選択肢を残しておくことで、とっても攻めやすく、またとっても守りやすくなるんだよ
一つの狙いに絞った攻めは受けやすいけど、たくさんの狙いがある攻めはなかなか受けきれない。守るにしても、それは同じだね。ただ攻められて逃げるのではなくて、場合によっては質駒にできる位置に構えて、いつでも持ち駒にできる準備をしよう
そして、さらに上級者になってくると、”攻める役割”と”守る役割”を同時にこなす攻防手が打てるようになるよ
攻めと守りを切り替えながら、どちらが駒効率で上回れるかの高度な駆け引き
強い人の対局を見る時は、損をしない・役割・選択肢を増やす。この三つに注目してみてね!
筋のいい手は感覚を掴むまではちんぷんかんぷん。だけど、将棋の勉強や対局・振り返りを通していく間に、徐々に自分の血肉となって身についていくはずだよ
とまぁ、こうした理由で筋が良いとは駒効率なわけなのです
最後まで見てくれてありがとう。ばいば〜い!
参考
将棋の「筋」とは何か?上達に必須の感覚を具体例で身につけよう

【将棋】どうしたら筋が良くなるのか?

本筋の指し回しを行うために必要なこととは?
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