【すぐわかる将棋】突き捨てって何?いつでも仕掛ける準備をしよう【第八回】

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やぁ、こんにちは。すぐわかる将棋だよ

 

今回は、損して得とれ?そんな将棋における突き捨てについてお話しするね

 

将棋で一番大事なものってなにかな?

 

それは、自分が動かしたり打つことのできる”駒”だね

 

“駒”がないと相手玉を寄せることができないから、勝負はついてなくても実質負けみたいなもの。”駒”がないことには何も始まらないよね

 

『二枚替えなら歩ともせよ』なんて格言があるくらいだから、無条件に駒が取られてしまうことはとってもダメなことのはず

 

それなのに、プロの先生や段級位の強い人たちは、戦う前に”歩”を相手にあげてしまうよ

 

場合によっては、二歩も三歩も相手にとらせてしまうこともあって、そんなに駒をあげちゃって負けてしまわないか心配になっちゃうね

 

“突き捨て”と呼ばれるこの手法は、一見するとなんだかとっても損をしてるみたい

 

歩が一番価値の低い駒とはいえ、どうしてこんなことするのかな?

 

スバリ!答えは「仕掛ける準備をするため」だよ

 

仕掛ける準備って?

突破の準備

理由は大きく分けて三つ

 

一つ目は、「突破の準備」だよ

 

よく見て欲しいのは、多くの突き捨ては攻める直前に行われるってところ

 

攻める直前に突き捨てるから、攻めつづけている限りこちらの玉は安全なんだ

 

言ってしまえば、前線を突破して相手玉を追い詰めることができるのなら、歩を突き捨ててしまっても問題ないってことだね

 

そして、この”突き捨て”こそが前線を突破しやすくしてくれるんだよ

 

飛車先の歩を突き捨てておけば、いつでも攻め込むことが出来るね

 

突き捨てた効果で、歩のいた場所にも駒を進めることができるようになって、こちらからとっても仕掛けやすくもなるんだ

 

大切な駒を相手に渡してしまうけれど、それ以上に戦いやすくなるから、強い人はみんなこぞって突き捨てをするんだね

 

手筋の準備

 

二つ目は、「手筋の準備」だよ

 

突き捨てをすると、相手にワザをかけやすくなるんだ

 

歩が切れているから、歩を叩いたり垂らしたり継ぎ歩したりと、歩の手筋が使えるようになるね

 

相手の形を乱してスキを作れれば、突破の準備はできているから、すぐにでも攻めを畳み掛けることができちゃうんだ

 

それに、いつでも手持ちにできる”質駒”が準備できるのも大きいよ

 

もしも他の場所から攻めがつづいて、あと一歩のところまで玉を追い詰められたのなら、この”質駒”が勝利のカギになるかも?

 

突き捨ては自分から駒を渡してしまうから、初めはすごくドキドキするね

 

けれど、とっても攻めの幅が広がるから、勇気を出して挑戦してみてね

 

先行の準備

 

三つ目は、「先行の準備」だよ

 

突き捨てをすると、いつでも攻めれるようになるのは前に書いたね

 

いつでも攻めることができるから、相手はこちらにスキを見せないように駒組しないといけなくなる

 

相手の動きを限定できるのに対して、こちらはのびのびと攻めることができるようになるんだ

 

もしもここで相手がうっかりしてしまったのなら、すかさず攻めを差し込もう

 

攻める準備はできているから、先手先手で攻めていけるね

 

けれども中には、こちらの突き捨てにしっかり対応してくる強い人も出てくるよ

 

そんな時は、突き捨ての数を増やしてみよう

 

こうすることで、攻めれる場所が多くなって、相手はミスをしやすくなるんだ

 

突き捨ては数を増やすことで、その効果がより高まるんだね

 

とまぁ、こうした理由で突き捨ては仕掛ける準備なわけなのです

 

最後まで見てくれてありがとう。ばいば〜い!

 

参考

 

【棋譜添削】攻め幅が格段に広がる““突き捨ててから出る””の手筋を覚えよう!【四間飛車(2級) vs 居飛車(1級)】

 

https://youtu.be/2zq1akfjfWQ

 

覚えれば即勝率UP。「歩の連続突き捨て」で面白いように繋がる攻め!順番と意味を徹底解説  右四間飛車 VS 矢倉

 

https://youtu.be/rffiGh1YpFE

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