こんにちは、おおきなかぎです
今回は、私が創作活動を六年つづけてたどり着いた、頑張らない創作活動について紹介していこうと思います
頑張らない創作活動って?
世間一般が想像する創作活動のイメージとはなんでしょうか
大手の小説投稿サイトや動画サイトに毎日のように作品を投稿し、精力的に活動する姿
または期日を設け、そのペースを維持し、キッチリと活動する姿を想像するかもしれません
私も最初は、そんな理想を追い求める一人でした
ですが、これが面白いくらいに上手くいきませんでした
“なぜこんなにも上手くいかないのだろう?”
何度目かの挫折の後、これは流石におかしいと冷静になって考えてみることに
そしてふと、気が付いたのです
いままで誰かの背中を追いかけつづけていたことに
頑張らない創作活動とは、こうすれば上手くいくという、誰かの後追いをする行為ではありません
自分自身と向き合い、真に創作する楽しさと幸福を最大化することを目的とした、とってもワガママな活動のことを指します
私の考える頑張らない創作活動に必要な項目は、次の五つです
一つずつ解説していきます
憧れるのをやめた
まず一つ目は、「憧れるのをやめた」です
自分には、毎日投稿や期日投稿をする精神力もなければ、ストック投稿するだけの忍耐力もない
その事実を飲み込み、王道を諦め、自分自身の道を模索していくことを決めました
自分の道を歩くと決めたその日から、私の心は軽くなります
競争から身を引くことで、他のモノカキに嫉妬することも、ランキングに固執することもなくなったからです
お気に入り・評価・感想は、とても嬉しいことですが、とても不確かなものでもあります
そんなものに作品の評価を委ね、振り回されるべきではありません
邪念が減ったことで、文章は以前より洗練されたものになりました
誰かに憧れ、必死に幻想を追いかけていた時には掴めなかった感覚です
憧れるのをやめることで、私は本当の創作人生をスタートさせることができたのです
バカだと認め誤魔化さない
二つ目は、「バカだと認め誤魔化さない」です
華麗な伏線回収、どんでん返しの連続、知識量が織りなす含蓄に富んだストーリー
私もそんな作品を生み出したい。いや、生み出せると信じていました
でも、現実は違いました
私はバカだったのです
伏線なんて後付けの見切り発車。一貫性のない舵取り。学んだ知識をねじ込みたいストーリーとそれはもう酷いものでした
それだけならまだしも、私は何度も何度も書き直し、背伸びをして実力以上のものを作り出そうとしていたのです
技術もない、知識もない、心に一つ筋の通った信念もないのにです
明後日の方向に向かう創作は、だんだんと自分の首を締め付けます
難しい言葉を使ったり、簡単なことを小難しく書いたり、カッコつけたセリフを考えたり
どれだけ虚勢を張っていても、ヨミセンの方々は見抜いてきます
“作品が迷子”であることを
どれもこれも、”自分は優れている”という驕りから発生するものです
この暴走を止めるには、一度自分はバカだと認める必要があります
そして、もう一つ大事なことは、そんなバカな自分を誤魔化さないことです
バカな自分を晒すことは、とても恥ずかしいことです
けれど、その恥ずかしいを振り切って、全てを曝け出す必要があります
なぜなら、バカを誤魔化してしまうと、余計な見栄を張ってしまうからです
見栄を張ってしまうと、要らぬ邪念を生み出します
作品も満足に作れていないのに、無駄なことにまで手を広げればブサイク必至
バカだからこそ、バカを誤魔化さないからこそ。本当に大事で、守りたい、大切なものにだけ集中することができるのです
素人に徹する
三つ目は、「素人に徹する」です
プロの仕事ぶりは、途方もない下積みの上に成立しています
どれだけの研鑽を重ね、どれだけの評価を得て、どれだけ魅力的な物語を書いていたとしても。初めてデビューすれば新人。プロ入りしても剣呑。デビュー作で消えていく人は後を絶ちません
そんなプロの生き様と肩を並べようだなんて、プロの方々に失礼です
もちろん矛盾は避けるべきで、設定も厳守されるべきで、誤字脱字は厳しくチェックされた方がいいのかもしれません
けれど、私はプロではありません。素人です
まだまだ積み上げ途中の素人です
最低限の原型をとどめているのなら、多少の矛盾や設定の齟齬、誤字脱字があっても問題ありません
なぜなら素人なのですから
間違えることを恐れて、自由に筆が走らない。そんな窮屈な創作活動、誰もつづけたいだなんて思うはずありません
図太くなる
四つ目は、「図太くなる」です
いくら素人に徹すると言えど、ヨミセンからの意見がなくなるわけではありません
こうすればもっと上手くなる。ここがちょっとおかしい。早く投稿して。時には人格否定に発展する場合さえあります
時間という対価が支払われている以上、これは避けようのないことです
しかし、だからと言って全てを真摯に受け止める必要はありません
なぜなら、誰よりも作品に悩み、誰よりも作品に苦しみ、誰よりも作品を愛しているのは自分自身だからです
私達モノカキが素人ならば、ヨミセンの方々はド素人です
同じモノカキならまだしも、素性の知れないヨミセンの意見は切り分けて考えるべきでしょう
あまりにも目に余るヨミセンは、ブロックしたりミュートしてしまって構いません
中には鋭い指摘もあったりしますが、比率はとても微々たるもの
参考になるコメントに出会う頃には、すでにモノカキとして成熟していることでしょう
好きの力を信じる
五つ目は、「好きの力を信じる」です
世の中には、流行り廃りがあります
いま盛り上がっている題材に乗っかれば、大波に乗れる確率は高まるかも知れません
しかし、この頑張らない創作活動でオススメはできません
なぜなら、流行っているものが自分の好みに合致するとは限らないからです
元からその作品・ジャンルが大好きだというのなら止めません。むしろとても幸運なことで、これほどのビッグチャンスを逃す理由はありません
けれども多くは、大して思い入れのない題材だという場合がままあります
人気取りを目的とした作品は、投稿してもヨミセンの方々に見抜かれます
なぜなら、本当にその題材が好きな人と比べられてしまうからです
仮にヨミセンの目を掻い潜れても、長続きしません
人気取りを目的とした作品は、人気がなくなれば投稿する意味を失ってしまうからです
自分の好きな要素に、流行りを取り入れるというのもやめるべきでしょう。そこだけポッカリ楽しめなくなります
ならどうすればいいのか。好きの力を信じてください
好きは受け入れてもらえない。流行りを取り入れないと見てもらえない。評価してもらえないのはつらい。これらは全て誤解です
誰よりも良さを知っているのは私で、ヨミセンはそんな魅力に気づいていないだけで、私の好きを必ずヨミセンに届けるのだと決意してください
そして、投稿しつづけるのです
たとえ見てもらえなくても、たとえ評価されなくても、たとえ感想がなくても、伝えつづけてください
自分の好みを追求し、その良さを、自分のペースで伝えつづける
そうすればきっと、賛同してくれる本当のファンに出会えることでしょう
まとめ
今回は頑張らない創作活動について紹介しました
以上を踏まえることで、私は真に創作する楽しさと幸福を手にすることができました
最後まで見てくれてありがとうございました。それでは、またどこかで
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