やぁ、こんにちは。すぐわかる将棋だよ
今回は、満遍なく鍛えよう?そんな将棋における勉強についてお話しするね
将棋にはたくさんの勉強法があるよ
序盤を鍛える定跡、中盤を鍛える手筋・次の一手、終盤を鍛える寄せ・詰将棋。そして、総合力を鍛える大局観
将棋の勉強を始めてみたいってなった時に困るのが、どれを勉強すればいいのかわからないことだね
特に最初の頃は、”本当にこれでいいのかな?”って不安になると思うよ
そんなんじゃ、勉強にも打ち込めないよね
それじゃあ、将棋でいちばん大事な勉強ってなんなのかな?
スバリ!将棋で一番大事な勉強は「全部」だよ
どうして全部なの?
有利を作る
理由は大きく分けて三つ
一つ目は、「有利を作る」だよ
対局が始まって最初にすること。それは、有利を作ることだね
速攻で仕掛ける・玉を固める・盤面を制圧する・対抗形に組む・良い陣形に組む・決まった駒組で時間を使わない。これらは全て、後の対局を戦いやすくしてくれるものだ
他にも、相手に有利な形を作らせないようにするのも同様。相手のペースに乗せないことで、一方的に攻め込まれないようにするという点で有利を作っているね
主に序盤は、この”有利を作る力”が鍛えられるんだ
プロ棋士が長年かけて磨き上げた定跡は、基本的な考え方が詰まっていて、とっても参考になるよ
どうしてその手か?がしっかりと明文化されているから、勉強の成果がすぐに出るんだ
勉強のしやすさと実戦での遭遇率が高い序盤は、上達スピードが最も速い勉強なんだよ
もしも相手が知らなかった場合、一方的に有利な展開に持っていけるのが強みだね
けれど、それで勝負が決まるほど将棋は甘くはないよ
“有利を作る”といっても、その有利は簡単に揺らいでしまうものだよ
自分がちょっと甘い手を指しただけで、相手がちょっと有利な手を指しただけで。形勢がひっくり返るだなんて、珍しい話でもなんでもないんだ
なので、序盤の有利を活かし切るには、また別の勉強が必要になってくるよ
有利の拡大
二つ目は、「有利の拡大」だよ
序盤で有利を作れたら次に目指すもの。それは、有利の拡大だね
駒得を狙う・玉をもっと固める・駒が働くようにする。これらは全て、相手を引き離してより勝利に近づいていくためのものだ
苦しい状況である場合も、これ以上盤面が悪くならないように我慢して、いつでも有利を呼び込めるようにしているね
主に中盤の勉強は、この”有利を拡大する力”が集中的に鍛えられるよ
手筋や次の一手問題は、戦いをもっと有利にしてくれる知識が盛りだくさん
中盤は、相手に技を多くかけた方が勝ちに近づけるんだ
自分から技をかけるためにも、相手からの技にかからないためにも。中盤の勉強は、欠かすことができない大事なものなんだよ
覚えた手筋を組み合わせられるようになると、将棋がもっと奥深くなるんだ
けれど、決定的な勝利とまではいかないよ
どれだけの有利を築いていても、チャンスを逃せばあっという間に逆転されてしまうんだ
拡大した有利を存分に活かし切るには、またまた別の勉強が必要になってくるよ
決め切る
三つ目は、「決め切る」だよ
序盤・中盤と順調に差を広げた先のゴール。それが、決め切ることだね
寄せの手筋・詰将棋・速度計算。これらは全て、勝利を掴み取るためのものなんだ
極端に言えば、終盤をうまく指しこなせれば勝ちをもぎ取ることができるってことだね
終盤は一手一手の価値がすごく重い。だから、じつは勝敗は終わってみるまでわからないんだ
主に終盤の勉強は、この”決め切る力”が集中的に鍛えられるよ
寄せの手筋・詰将棋・速度計算は、勝利に直結する要石
相手を攻めたり、勝ち筋に飛び込んだり。相手の攻めを凌いだり、遅らせたり。終盤の強さには、その人の実力が表れるんだ
すぐに強くはなれないけど、伸び代は他のどの勉強よりもずば抜けている
だから、強くなってる実感を一番感じる勉強なんだよ
だからといって、終盤だけを鍛えれば良いって話でもないんだ
序盤と中盤で取り返しのつかないところまで差がついてしまうと、どんなに終盤に自信があっても実力を発揮できないまま終わってしまうよ
序盤・中盤・終盤。全部をバランスよく勉強することで、実力を最大限発揮できるようになるんだね
とまぁ、こうした理由で一番大事な勉強は全部なわけなのです
最後まで見てくれてありがとう。ばいば〜い!
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