将棋を毎日指してると、自分の実力が120%出せちゃった奇跡のような対局が出てきます
今回は将棋を全く知らない人でもメチャメチャ気持ち良くなれるよう、後付けでヘブン状態を体験してもらえたらなと
よろしくお願いします
序盤
私が先手で対局が始まりました
飛車をギュンッて左に持っていく『振り飛車』で戦っていこうと思います
この振り飛車っていう戦法は、今プロの世界ですと・・・・全然指されていません
電王戦FINALでプロ棋士側が勝利したとはいえ、蓋を開けてみるとソフト側の欠陥を突いた勝利で、正々堂々勝負した上での勝利じゃないんですよね
裏を返せば、真っ正面からぶつかってプロ棋士側が惨敗してしまうことを恐れたとも言えます
システム上のバグがあるとはいえ、まともにやりあえばプロおも恐怖するチョースゲー最強将棋ソフトが、飛車をギュンッした瞬間にダメ出しするんです
フォ──────wwwってなりません?
なんでそんな不利な戦法使ってるの?馬鹿なのって?
正確に言えば、不利は不利でもほぼ互角ということで、その後の展開でいくらでも巻き返せるからええやん?ってのがアマチュア界の見解なんですねぇー
じゃあ最強ソフトクン同士で戦わせたらどなの?って?
しっかり『振り飛車』が負けます
ほんのちょっとの僅差を徐々に徐々に広げられて負けます
ワンチャンもありません
ノーチャンです
いやノーチャンは言いすぎた
それでもソフトは序盤戦は弱いと言われているので、これで最初っからスーパーサイヤ人状態のソフトが出てきたらなぶり○しにされると思います
ちなみに、藤井聡太五冠クンは『振り飛車』をプロになってから一度も指してません
はあ、五冠クンさぁ・・・・
小さな戦い
お互い最低限の準備を整えてから、王様を囲いに行きます
王様を召し取るゲームなので、流石に放置のままでは深く攻め込めない
戦場に近いと王様を優先しないといけない場面が出てきたりで後手後手に・・・・
九手目!!今しかない!!
次に銀が上がってくると、飛車の先にある歩を交換できずに身動きが取りづらくなってしまうので、ここは仕掛けます!!
相手はタダで歩を取られるわけにはいかないので同歩・同飛車で、飛車先がスッキリ──────しました
次に飛車ドカンで敵陣に突っ込めちゃうので、お相手は飛車ギュしてきましたね
これは『右四間飛車』の構えですか
ちなみに振り飛車じゃないです
ギュじゃまだ『振り飛車』とは言えなくて、ギュンからじゃないと『振り飛車』を名乗れないっぽい?
ま、細かい話は置いといて、とりあえず王様をスタコラッサッサ──────
このまま戦いの火蓋が落とされると、双方玉の守りが薄いので、有利だな!!と思っていても逆転負けとかザラにあるんで
戦場から一刻も早く離れます
相手は玉の守りを後回しにして、スッキリ──────した飛車を追い返してきます
逃げる一手に、次は角を交換してさらに強襲!!
こちらも角で反撃!!
放置すると角がまる得、逃げても歩がパックンチョできるので取るしかない
王様を逃げていた効果で守りやすくもなっています
攻撃に乗って、金をオトクに移動させて有利を拡大
まだまだ互角だけど、ちょっと有利かな?
技炸裂!!
さあ相手から仕掛けてきました
どうやら玉を囲わないで攻めに特化して押し潰すつもりのようです
私こういう攻めイヤ
突っ込んで突っ込んで突っ込んで、ちょっとミスってあっさり負けたり、もう攻めきれねぇやと途中で降参されたり、どっちにしろ食い逃げみたいな終わり方が多い
・・・・相手の作戦は最低限のスキを消しながら、攻めに特化のゴリゴリマンですね
数の暴力での敵陣突破が狙いのようです
42手目
相手が角を設置したこの場面
長手数かけて築いた攻撃力を削ぐとっておきの手が43手目に!
飛車の頭に歩を打つ手が成立しています
ほっとくと飛車が取られてしまうので、取るか逃げるかなんですが、取ってしまうとその飛車目掛けて角を設置
逃げると飛車の向こう側にあるコマをゲットしてさらに馬にメガ進化
かといって逃げてしまうと、せっかく集結させた攻撃地点に飛車が不参加&歩の拠点が残ってしまう
どっちも嫌な選択ですが、コマを取られるよりはマシと飛車が逃げて計画通り
激突!!
少し進んで、銀をぶつけられ本格的な戦闘が始まった場面
46手目
取りたくなぃ・・・・
取ると歩が前進して拠点に
しかし取らないと桂馬を取られて荒らされそう
仕方なくここは取って手番を握ります
グズグズしてると拠点を生かされて猛攻ががががが
その前に相手の玉にプレッシャーをかけたい
歩の拠点にコマを投入するのは論外ですね
金で取ってと金になって、飛車で取って、せっかくそっぽに行った飛車が攻撃位置についてしまいます
なので・・・・49手目
角を設置
相手の銀は逃げ場がありませんし、銀を取った後は放置してるとメガ進化できます
さらにさらに、桂馬もついでに守ってしまうという一石二鳥の手!
キモティ
将棋的に言えば味の良い一手
さあ、相手の反撃がきます
50手目
助からない銀は放置して、無理矢理にでも制圧しにくるというなんと首尾一貫な・・・・
取るか逃げるかの二択
逃げてしまって銀をネコババしてよさそうですが、その後の金と飛車が使いにくい・・・・
ここはコマ交換
相手が歩切れになるのも大きい
『歩のない将棋は負け将棋』なんていう格言があるくらい、歩は攻めのキッカケをつくったり守りに基礎になったりと大事じゃないけど大事なコマ
金で通せんぼされても突っ込んで、どこでも好きに打ち込める便利ゴマへ変身させます
『終盤はコマの損得より速度』
現局面が終盤かどうかはよくわかりませんでしたが、これで相手玉を追いかける種銭にします
玉に迫れ!!
58手目
角で銀を取り、角成りを金で受けてきた場面
拠点の歩に手をつけると、飛車がフッカ──────ツしてきてしまうので、狙われていた桂馬を攻めに転用する味のいい一手
ん〜おいしいヤミ───感謝感謝!またいp(以下略)
相手は受けに専念してくるようですね・・・・
優勢なのは揺るがないので、突っ込んだりせずに丁寧に受けます
返してもらった飛車を使って、逃げ道を封鎖しようと王手
徹底抗戦の構えに・・・・気付いたら飛車捕獲されてるんだが?
68手目
よく見たら香車には遠くからお馬さんがガッチリガードしてるぅ・・・・
やっちまったものは仕方ない
問題は金を取るか角を取るか
角は確かにつおいコマだけど、相手にこれ以上使い道があるようには見えない
いかにも飛車を捕まえるだけに召喚したした!って感じ
対する金は、玉のボディーガードのようにぴっちり張り付いてる
まぁ・・・・ね
守りの要ゴマ金と交換しもう一つの狙いだったフンドシの桂を決める
英語だとフォークと呼ばれる形で、どちらかのコマは必ず取れるにょ?っていう将棋の手筋です
女性の方は『両取りの桂』っていってね♡
はじめからそう言えや
玉を逃すな!!
相手の玉が危ないので逃げます
あ──たそれ戦いが始まる前にやっておきなさいよ
途中で馬が防御に回ってきましたが、潤沢なコマでガッチリガードしてコマ得を順調に拡大
ずっと俺のターンなわけですが、さあどうやって寄せに入ろう
80手目
・・・・パッとみ、角の頭が弱点なのでそこを攻めていくことに
直接打ち込む手は、なんか金と交換になって味気ない
玉が逃げるのをお手伝いしてるような気もするし・・・・
ので、桂馬を控えて打った
81手目
跳んで金打てば勝ちVってな感じで軽く打ったけど、相手は跳ばれたら引っ張り出されるので金で受けてきた
・・・・うわぁ銀打ちてぇ
本能に従って飛車の横効き封鎖
ガッハッハッこれで飛車も使えまい
相手は攻めゴマを攻めて安全を確保しようとするけど・・・・
お待たせしました銀打ちです
85手目
相手はタダで取られるわけにはいかないので玉で守りに行きますが、ケツに角を打って投了
まで87手をもって勝ち切ることが出来ました
まとめ
今回は勝ち戦をご紹介できましたが、私も日頃ポカやうっかりをよくするので、反省点たっぷりのひどい負け試合を乗せられたならと思います
ゴリ攻めがは明らかな強者に一発入れるための戦略で、今回は双方の棋力はそんなに開きがなさそうなので普通に囲って攻めた方が良さそうでしたね
までも相手するのは人間なんで
そのラッキーパンチを私は何度も顔面にもらってきましたから・・・・
初めてブログに棋譜を載せるから、ちょっと不恰好だと思うけどどうかな?ちゃんと動いてるかな?
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